僕の学生時代には携帯電話が存在しなかったが門限はあった
大学時代の後半にポケットベルが登場したように記憶している
今思えば懐かしい
高校生のとき
夜、彼女の声を聞くには
彼女の自宅に電話するしかなかった
当時の僕の彼女の家の父親はいわゆる厳格で怖い方だった(彼女にそう聞かされていた)
家に電話をすると必ず彼女の父親が電話に出る
電話をかける前に文章を書き、どのように父親を突破し、彼女を電話口に出してもらえるかの会話の練習をしたことが今では懐かしい
携帯電話がない時代にはどんな理由があるにせよ約束の時間に遅れると言うことは許されなかった
遅れれば致命的、デートが不成立、コンパ・飲み会に参加できない
あったとしても連絡手段は駅の伝言版のみ!約束の時間を守は常識だった
門限もそうである
僕たちの大学生時代には門限のある子が多かった。
早い子で8時、遅い子でも10時であった
今でも門限はあるのだろうが、携帯やインターネットがある今は
門限なんてあって、ないに等しい
僕たちの時代は門限イコール、明日まで彼女や友人に会えない、話せないだった
電話があるにしても親がいて「いつまで話してるの!早くきりなさい!」と相手に聞こえる声で怒る!
だからこそ、相手の親に心象を悪くなるのを恐れ早く切ることを心がけたものだ
現在の学生のコミュニケーション能力の低下が問題視されているが当然のことだと思う
約束の時間に遅れる理由は電話でわびるのでなくメールである
悪びれるわけでもなくメールで「ちょっと遅れる、場所決まったら教えて!」で済ませる。しかも絵文字、顔文字で申し訳ない気持ちを演出する。
楽なほう楽なほうへと流れるのは人間の性だろうが
だから面倒くさい電話より感情のないメールになるのだろうが
会話する能力はどんどん低下する
こんなことでいいのだろうか・・・
やはり門限があり携帯電話がなかった時代には温かい人間の係わり合いがあったように思う