(最期のプレゼント)
先日は、亡き父の誕生日でした。
最後の誕生日の頃は、父は寝たきりとなり、飲み込むこともできず、栄養はお腹と胃をつないだ胃瘻を使って生命を維持してました。もう大好物の肉も食べることもできなかったので、今回はプレゼントは何にしよう、と考えました。(父の誕生日には肉を良く送っていたので)
九州と名古屋と離れ、仕事に追われ、なかなか帰ることもままならない。この親不孝娘に何ができるだろう。父に残された時間はそんなにないことも解っていました。だから今回が最後の誕生日のプレゼントになるだろうと思いました。
悩んだ末に、父と私のフォトブックを作り、プレゼントすることにしました。私が生まれて今に至るまでの写真を寄せ集め、写真屋さんに持って行きました。
父に抱かれた生まれてホカホカの赤ちゃんの写真に始り、お宮参り、お雛様、七五三、入学、卒業、成人式、初の白衣姿、並べて行くうちにつれ、私は父からの溢れるばかりの愛情を頂いてきたことを実感しました。親不孝娘の私は父が瀕死の状態になり、やっと気がつきまして、最期のページに「お父さん、ありがとう。私はお父さんが大好きです」と、小学生の作文みたいな、ベタな文章を書きました。
その頃の父は、意識が時々、混濁することがあるようでしたが、「時々、フォトブックをパラパラ、と見てるよ」と、側にいた長男が電話で言っていました。今度会ったら、「どうだった?」と、感想をきこう、と思っていたけれど、やがて父は昏睡して、そして他界しました。
危篤の知らせを聞いて、名古屋から駆けつけたとき、もう話すこともできなかったけれど、私が声をかけると、微かに睫毛を震わせて、何が伝えようとしていました。
それから、東京に住んでいる兄が駆けつけるのを待っていたかのように、翌日のお昼に亡くなりました。
最期に伝えたかったことも、解りませんし、フォトブックの感想も聞けなかったけれども、フォトブックを作ったことで色々な発見がありましたし、色々な気持ちと向き会いました。
反抗期の頃のこと。
贖罪の気持ち。
嫌になる位、顔か似てる!(笑)
これから別れることへの寂しさ。
金銭的に大変だったのに浪人を許し、大学まで出してくれたこと。
いつも温かい愛情の中にいたこと。
感想の気持ち。
などなど。
そんなに高くない値段で、フォトブックは作れます。もし、機会があれば、自分の生い立ちフォトブックを作られてみるのも面白いと思いかもしれません。
不思議な発見があるかもしれませんね。。。もしよかったら、ご両親にプレゼントして、感想を聞いてみるのも、面白いかもしれません。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。m(_ _)m
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