私はこれまで自分のことを「シンガー」とは書いても「Bossa Nova歌手」と自分で書いたことはありません。


私は10年以上、音楽の仕事をしてきましたが、所詮ブラジル音楽(特にBossa Nova)に傾倒してからは3年足らず。実際にBossa Novaを歌うようになったのも、私の音楽人生の中ではごく最近の出来事なのです。

とくにメストリには歌い終わったあと、細かく色々と指導を受けていたので、自分のことを「Bossa Nova歌手」と名乗るには、まだまだ未熟であると自分で思っていたのです。


昨日、メストリ の音楽の仕事のヘルプに出かけて、帰りに音楽の話をしていました。

その時に

「日本はブラジル音楽のシンガーなんて一握りで、ごく普通のポップスのシンガーの割合のほうが多いよ。私もある意味はポップス系のシンガーだったんだけど」

と言ったら

「君はポップスのシンガーじゃないよ」

とメストリが言いました。

「えっ、じゃあ何なの?」

と私が聞くと

「今は、君はもう、れっきとしたBossa Novaシンガーだよ」

とメストリが・・・・、そう、あの厳しいメストリが言ったのです。

「認めてくれてるの!?」

「そうだよ、君の声はとてもBossa Novaしているし、君が歌うBossa Novaはとっても良い。」

と言ってくれた。ただし厳しいメストリのことですから

「・・・まあ、時々、良くないときもあるんだけどね(笑)」

が付け加えられているのですが(苦笑)


私は、本当に本当に嬉しかったのですよ。

メストリは自分にも厳しいんだけど、人にも厳しい。とくにブラジル音楽のこととなったら、本当に容赦ない。

それでも自分の師匠であり、ブラジル人ミュージシャンであるメストリに認めてもらえるのは、本当に嬉しいものです。


師匠に認めてもらえたところからが、実は私のスタートなのかもしれませんね!


メストリが私と一緒に単純なPCでの作業をしているときに

「なんか音楽でもかけよう」

と言った。私はたまたま自分の音楽CDファイルを全部持っていたので

「日本のJ-Popでも試してみる?」と聞いたら

「いいねえ」

というので、私が持っているいくつかのJ-Popの音楽を聞かせてみた。その感想が面白かったので、メストリの許可はないけどアップします。(一言ネタです)


★SMAP「らいおんはーと」

「これ、スペインのグループの音楽(Crazy Hamと言っていた)のパクリだよ!イントロとか殆ど一緒」

★平井堅、今井美樹

「これは教会音楽?」

★ゴスペラーズ

「これも教会音楽だね。ブラジルだったら、教会で歌うような音楽は一般には受けない」

★Sing Like Talking

「これは日本人?」

★ボニーピンク

「めちゃめちゃふつうにPOPSだね」

★松平健「マツケンサンバ2」

「これ、すごいブラジリアンしてるね」

★宇多田ヒカル

「すごく商業的」


その他、ちょっと書けないくらいボロボロに言われた人もいるので(汗)この辺で。

総合評価として

「何で日本人の売れている歌手は皆、教会音楽みたいな唄の歌い方なの?アメリカの影響?ブラジルでやったら神をたたえる歌かと思われるよ。」

うん、たしかに。日本はゴスペルっぽい歌い方の歌手のほうが売れますね。何オクターブ出るとか、節回しとか。


日本とブラジルの音楽について色々熱く討論したんですが、その後、

「さあ、続きを聞こう」

「えっ、何の?」

「日本の歌♪」

って結構気にいってるんじゃん!!!


ドイツのDVDショップから、新品なのに4ポンド(約800円)で手に入れたのが、これ↓

Moro No Brasil: A Film By Mika Kaurismaki

ブラジル音楽のとりこになってしまって以来、リオ・デ・ジャネイロと、生まれ故郷のフィンランドを往復する日々を続けている監督ミカ・カウリスマキ。

この間、このブログでもロンドンでライブすると書きましたが、そのセウ・ジョルジも出演 しています。


なんで新品なのに4ポンドで売られていたのか、見はじめて理由がはっきりしました。

それは、前編ポルトガル語オンリーだったからです。字幕もありませんし、言語の選択肢もありませんでした。それでもほとんどは音楽のことだから、言葉がわからなくても充分楽しめました。


それにしても普通に、生活に音楽が根付いているブラジルっていいな~、と思いました。イギリスも普通にビートルズの根付いている国なんだけど、なんか違うんだよな・・・・



今日はブラジリアンフェスティバルがロンドンのテムズ川沿いで行われていました。

うちのクワイアは昨日に引き続き、このフェスティバルでも歌いました。

曲目は昨日と同じですが、Agua de beberとO morro nao tem vezを加えた7曲を歌いました。


ところで、今日は娘を連れて行ったのですが、娘は子供のワート・ワークショップに参加し、インディオのお祭りの日、ということでパレードで使用する小道具(船)を作っていました。

マラカトゥ楽団と一緒にパレードをしたのですが、楽団の団長さん、どこかで見たことがあるぞ????と思いながら、私はノリノリでダンスしながら考えていました。



思い出した瞬間

「あ~~~!!!!」

と思わず声をあげてしまいました。


5月にロンドンのジャズカフェで行われたアジムスのライブ の時にお会いした、パーカッショニストの方でした。パレードのあと、さっそく話しかけに行きました。

私 「あの、アジムスのパーカッションの方ですよね?」

彼 「はい、そうですけど・・・・あっ!」

私 「ええ、先日のライブのときに楽屋にお邪魔させていただいたんですけど」

彼 「覚えてますよ!」

私 「あの日も素晴らしかったけど、今日も最高でしたよ」

彼 「ありがとう!またお会いできて光栄ですよ」

というわけで、覚えていてくださいました。

そりゃそうだ。ブラジル人の中にぽつーんと日本人の女性がいたら、それは目立ちますよねえ。


ところで、今日はイギリスも真夏日。

日本のように湿気がない上に、テムズ川沿いということもあって、暑いけれどさわやかな真夏日を楽しみました。私はイギリスに住んで6年目ですが、この6年の教訓は


「イギリスの夏は短い。今日を楽しめ」


・・・・です。


なにしろ、本当にイギリスの真夏日なんて短いのです。明日には夏が終わってしまうかもしれない。だから、もし今日が真夏日だったら、今日を楽しまないと明日は冬かもしれないのです。本当に。


今日一日ですっかり日焼けした私なのでした。


まさかのイングランド敗退にイギリス中が悲しみにくれました。

そんな中、私の所属するブラジリアンクワイアは、ロンドンの某教会で行われたクワイア・フェスティバルに参加しました。


曲目とか書いてみましょうか。

(1) A Paz

(2) Trenzinho Caipira

(3) Asa Branca

(4) Canto dos Indios Krao

(5) Maria Solidaria


実は私はメストリに頼まれて、ソプラノからアルトのパートに移行して初めてのコンサートでした。(アルトのパートはいま人数が少ないため) しかも今日、急に「誰かAsa Brancaでパーカッションやって」と言いだして「そんなのユキコしかいないじゃん」と他のメンバーに促されて、パーカッションをやりながら歌ったのでした・・・。



↑これがその時の写真。私がカメラの自動撮影の設定をし、シャッターを押したので、一番前にあわてて写りに行ってます・・・。メストリ、小さい。っていうか、後ろすぎます。


その後、みんなでパブに移動。フランス人の多く住むエリアのパブにも関わらず、クワイアのメンバーみんなでウエイブをしながら盛り上がって見ていたものの、残念な結果となってしまいました。


明日はブラジルイベントで歌う予定です。