続・JPAエイトボールを終える | 行け! 武蔵小山撞球隊

行け! 武蔵小山撞球隊

長年性懲りもなくビリヤードをつづけてきたおじさんが、
なんだかんだといい加減なことを綴ります。

 

前回に続きJPAエイトボールについてもう少し書こうと思いますが、じつは私のエイトボールはあまり人気がありません。

JPAは2試合が同時進行になりますが、私の試合を見ているのはスコア係一人だけで、残りはみんなもうひとつの試合の応援をしておる。

 

「オレの応援もしてくれ。」

ある時、私は苦情を言ったのです。

そしたらね。

 

「だってBOSSさんのエイトボールって・・・」

 

 

 

 

 

 

「何を考えてるのかわからないんだもん。」

 

 

う、うるさいやい

いいか、よく聞けシロウト共。

私のビリヤードは水が高い所から低い所に流れるように自然なのです。

何を考えてるのかわからんのはキミらのエイトボールじゃ

 

 

まったく理解されなくてくやしいので、私のコーチングをひとつだけご紹介しておきます。

 

『BOSS至高のコーチング集』

 

 

この局面でハイボール。

相手は最高レベルの7、こちらは4。

劣勢どころか絶望的な状態です。

 

 

まともにやったのでは勝ち目はありませんので、罠を仕掛けることにしました。

 

 

罠作り成功!

最後の8番は左右どちらかのコーナーに入れたいところですが、それを両方とも塞いだわけです。

 

 

予定通り相手は8番サイドバンクになりました。

 

ここです。

ここで、相手に聞こえるように呟くのです。

 

「いかん。猿でも入るバンクだ。流石にレベル7はキレが違うねえ。終わった。」

 

相手は必ず入れに来ます。

 

 

入れに来れば「おかわり」がある

(註:8番がコール以外の穴に入ったら負けです)

 

この一点狙い!

大河ドラマのような壮大な作戦だと思いませんか?

こんなのがまんまと成功したら気分爽快、食欲が2割アップしますぞ。

 

えっ?

セコい?

だって、他に抵抗する手段がなかったんだもん。

ま、無駄な抵抗も抵抗のうち、ということで。
 

 

本題に戻ります。

 

 

この局面、フリーボールです。

10番、11番、8番の3つを入れれば勝ちですが、8番がトラブルでこのままでは入れる穴がありません。

どうしますか?

 

 

私だったら、まずは10番を入れてトラブルを破壊します。

14-1式に言えば、

「11番を受け球(保険)にして10番で壊す」

こんな説明になるんですかね。

 

 

トラブル処理後は大体こんな感じになるでしょうから、ここから残りの11番と8番を入れる要領です。

先に8番の位置を確定しておくのが肝要。

 

文字で説明するとなんだか難しそうですがこれはエニーの基本のようなところで、もし「エイトボール問題集」なんてのがあれば最初の方に出てくる問題です。

 

 

これは相手チームの撞き番でしたが、残念ながら11番から入れました。

この後10番を入れて手球をトラブルに当てたもののいい形にならず、結局8番セーフティー。

 

うーむ・・・

 

これが初心者だったらいいんですけどね。

でも、この選手はもう3年以上エイトボールをやっていて、しかも勝負に直結する場面ですから相手チームは当然作戦タイムをとるだろうと思っていたら、それもない。

私も「東京14-1倶楽部」をやっていますので、あれやこれや考え込んでしまいました

 

 

もちろんどれから入れても自由なんですよ。

 

 

これは14-1ですけど、11番から入れるのも自由です。

ただ、こんな所で自由を謳歌されたらゲームが終わらないんですな。

 

 

こういうのはショットの問題ではなくて、なんて言いますかねえ・・・パズルのようなものです。

 

 

これと似たようなものですな。

さっきの球とこの詰将棋は、脳の同じあたりの部分を使っているような気がしますので、詰将棋を研究したらエイトボールが上手になるかも知れませんぞ

 

 

「エイトボールは初心者のゲーム」というのをよく聞きますが、上級者に聞くと「あれはむずかしい。」と言う。

不思議なゲームです。

 

某トッププロがアメリカに行った時のこと。

アマチュアのおっさんにエイトボールで挑戦されたそうです。

ちょうど近くに知り合いのフィリピン選手がいたので事情を話すと、彼はおっさんの方をチラリと見て「絶対に勝てないからやめておけ。」と言ったそうな。

有名なおっさんだったんでしょうね。

でも、所詮アマチュアなのです。

 

ビリヤードはショットと組立ての二本立てですが、たぶんこのおっさん、ショットでは劣っていてもそれをカバーして余りある組立ての妙を知っていたんでしょうね。

ですから、組立てを研究すればJPAナインボールのレベル6がレベル9を倒すって事も大いにあり得ると思います。

 

 

というわけで、昨シーズンお世話になったチームメイトにプレゼントです

フリーボールスタートでどうぞ。

 

 

 

 

告知がギリギリになってしまいましたが、9/24、25に、

第3回14-1サミットが開催されます。

 

 

今回の開催地は岩手県奥州市。

会場は「ディアナ」

 

ここには全国の14-1愛好者が集まりますので、エニーのおもしろさ、組立ての妙を堪能できます。

エントリー〆切は9/22。

参加資格は「14-1が好きドキドキ」、それだけです。

前回の東京大会では、JPAレベル5の人が試合1週間前にスコアの付け方を覚えて出ていましたから、誰でも出場できます。

 

問い合わせ先を書いておきますので、まだ出場枠はあるのか、服装は振り袖でもいいのか、ペットの牛を連れて行ってもいいのか等々、お問い合わせくださいませ。

 

DIHANNA(ディアナ) 

岩手県奥州市水沢区南町2-21 杉山ビル2F

0197-47-4175