ハマる人ハマらない人 | 行け! 武蔵小山撞球隊

行け! 武蔵小山撞球隊

長年性懲りもなくビリヤードをつづけてきたおじさんが、
なんだかんだといい加減なことを綴ります。



はりきってJPAエイトボールに復帰しましたが、ブレイクが元気ありません。
夏バテで力が出ん
やっぱブレイクは、春と秋ですね。
チームメイトには「秋まで待ってくれ。」と伝えておきました。

さて本日はヒネリとかスロウとかのお話。
暑さで茹で上がっているみなさんの脳みそを、右や左にヒネって差し上げます。




まずは超ポピュラーな曲球です。
1ショットで4つの球が入るのですが、私が初めて見た曲球はたぶんこれだったと思います。
これしかやらないおっさんがいましたから

さて、この4つの球の中で不思議なのは3番です。



こんな風に同じ所を行ったり来たりしそうなものですが、



なぜか入る。
不思議だと思いませんか?


えええっ!!
「常識じゃん。」ですって?


そうですか・・・
これは常識だったんですね。




じゃ、これは?
1番と2番を入れるのです。

ちょっとやってみますね。



まあ、これは簡単にできそうですね。



類似問題です。
同じように1番と2番を入れるんですけど、球の並べ方を変えてみました。







はーい、スロウのお時間ですよー。
4つの球が一直線上に並んでいて、端の10番をコンビで入れるにはちょっとズレています。
これをなんとか入れようというわけです。



まずは左端の1番に当ててみます。
これは入りませんね。



次に10番の隣の3番に当てるとあら不思議、10番が入りました。
これが「スロウ」です。



ここで問題です。
1番に当てても入らないけど、3番に当てたら入る。
では、2番に当てた場合はどうなるでしょう?




私はこういう球が大好物で、学生時代に喫茶店でコップを球に見立てて右や左に回して考えていました。
その時一緒にコップを回していたのが私を含めて3人(当時は全員C級)いますが、当初仲間10数人で始めたのが、それから40年経った今もビリヤードを続けているのはこの3人だけなのです。

つい先日、某アマチュア強豪に上で紹介した1番と2番を入れるのを披露したところ、
「ええっ! なんでそうなるの?」
「ちょっと・・・もう1回やってみせて。」
それからしばらく一人で球を並べて考え込んでおられました。

きっと知識欲を刺激されたんでしょうね。
こういう球を考え込むタイプがビリヤードにハマるんだと思います。



数年前のこと。
私は先輩から質問を受けたのです。
「どんな球がビリヤードの理想だと思うか?」
突然でしたので、少しあわてました。
「そうですねえ・・・手球をちゃんと撞いて先球がゆっくり転がる、もしそんな事ができるならそれが理想の球だと思います。」
「その通りだ!」

珍しく意見が一致したので一杯やりながら長々と話し込んだんですけど、彼は大マジメにその球を研究しておられるそうです。

手球をちゃんと撞いて先球がゆっくり転がる。
「そんなのはオカルトだ。」
斬り捨てるのは簡単ですが、私はこういう研究の中から新しい球が生まれてくるのだと信じています。

例えば野球のカーブなんかも現在では物理的にも解明されていて誰も驚きませんが、最初は大騒ぎになったと思いますよ



訳がわからないのがこれ。
ナックルです。
こんな握り方で投げるってんですから、これを発明した人は何を考えていたのか、球よりもそちらに興味があります。



最後に「ちょっと?な球上級編」をご紹介しておきます。



セーフティーですが、



邪魔な球が天の川のようにゾーンディフェンスしています



ディフェンスの手薄な上辺だけでセーフティーできたらいいですね。

ちょっとやってみます。




そうそう。
私からのお中元です。



これをコンビで10番を入れるのですが、うまくいったらちょっとだけ爽快、元気が出ます
夏バテのみなさん、ぜひお試しください。