冷えますね
「天才プレイヤーが食っていく方法」の途中ですが、題材が重くていい加減な事は書けませんので、ちょこっと取材をしたりなんだかんだでもう少しお待ちください。
昨年暮れに京都に行った折、藤間さんに教わった国際大会のルールの問題を出してそのまますっかり忘れておりましたので、それを書いてみます。
これがセーフかファールかという問題。
1番も2番もクッションにタッチしています。
厳密にはファールのはずですが、ルール上これはセーフだそうです。
ちょっと説明します。
ほとんど現実性のない図を作ってみました。
上図です。
どの球もクッションに入っていないのでファールのはずですが、一瞬でこれだけたくさんの球が動いたら審判にも選手にもセーフかファールかわかりません。
それで便宜上セーフにしているという事だそうです。
もう一例。
2番はクッションにタッチ。
前クッションから2番に当たった場合、これはノークッションファールです。
ところが手球が転がって3番に当たった。
これもさっきの問題と同様で、3番がクッションにタッチしていてもいなくてもセーフです。
但し、このようにクッションにタッチしている球同士がすぐ近くにある場合に限りファールになります。
一目瞭然だからです。
繰り返しになりますが、これはセーフです。
ついでに藤間さんから教わった話を書いておきます。
セーフかファールかわからない時にビデオを再生して確認する方法はあります。
ただ藤間さんの場合は、
「ビデオでやるなら全部ビデオでやりなさい。」
と言って、判定にビデオを採用する試合の審判は拒否されるそうです。
なお、審判の判定に不服がある場合は、選手が異議を申し立てることはできます。
この場合は、手数料といいますか保証金といいますか約10000円を支払って異議申し立てをするそうです。
それで、異議が認められたら「あんたは正しい」という事で10000円は返してくれますが、だからといって判定が覆されるわけではありません。
もし異議が認められなかった場合は10000円を没収されてそれっきり。
つまり、何の意味もありません。
「これはファールだ。ビリヤードは紳士のスポーツだから、審判がセーフと言ってもオレは自分でファールを宣言する。」
そういう意見もあるようですが、美学とルールは別問題ですので、私としては「ご自由にどうぞ。」と言うしかありません。
以上。
それにしてもルールの話って、書いていて本当におもしろくないですな。
一人でスゴロクをやってる方がマシです
ダルくなってきましたので、もっとくわしい事情を知りたい方は藤間さんに聞いてください。
ルールはちょくちょく変わりますので、あやしい球は撞く前に確認するのがいいでしょうね。
二度撞きのルールなんかは、私が知っているだけでも3~4回変わっているはずです。
ここまで書いてきたのは国際試合のルールですので、国内のルールは違うかも知れませんし、国際試合のルールそのものが変わる可能性もありますから。
これで終わるのもアレですので、もう少し書いてみます。
14-1で手球がスクラッチした場面。
キッチン内から左の方の4つの球のどれかを狙うわけですが、3番を直接狙うのはファールです。
ファールですが・・・
入れちゃった
これ、どうなります?
確か以前は失格だったような気がするんですけど・・・
ええ。
ファールを通り越して失格。
「こんなの入れるヤツいねえだろ!」と言うことなかれ。
こんな局面だったらどうします?
3番を入れる作戦は十分考えられます。
今のルールはどうなっているのか、調べるのが面倒臭くなってきましたのでどなたかよろしく。
ところで最近、球の話で興奮して喧嘩した、というのがめっきり減りましたね。
いけませんなあ。
父ちゃん泣けてくるよ。
球の話から喧嘩に発展するのはビリヤードの七不思議ですが、以前は球仲間の忘年会では罵り合いをしているのが必ず一組はいたんですけどねえ。
彼らはどこに行ったんだろう・・・
まあいいや。
新年のプレゼントで、すぐに喧嘩が始まる問題をお届けします。
この球を撞くわけですが、
これはセーフかファールか。
ほら、ルールの話が始まったら急に元気になる人っているでしょ?
そういう人の前でこの問題をやれば、私の経験上たぶん10分以内に喧嘩が始まります。
「他人の喧嘩とよその火事は大きいほどおもしろい」。
じっくりお楽しみください。
えっ?
答ですか?
わすれた。