【九十九里でじゃばじゃばさぶ~ん】後編 | ボストンテリア日記~僕とボーズと時々ツレ

ボストンテリア日記~僕とボーズと時々ツレ

 僕が出会ったボストンテリアという犬とそれにまつわる生活についての記録です。名前はボーズ。僕のツレが逢わせてくれました。
 更新は週に一回くらい出来れば良いなぁと思ってます。
 時々くすりとでも笑って貰えれば幸いです。

 さて。

 九十九里に着いたボーズと僕とツレは、車を無料駐車場に停めた。のシーズンだとここも一台千円とか千五百円だとか取られるんだけど、それ以外の時期は無料になってる。

 で、駐車場も砂になってて、ボーズも降りた途端に喜んで走り回る走り回る。

 アスファルトと違って足が楽なのか、本当に嬉しそうに、今まで見たことが無いほどに走り回っている。そんな姿を見て僕もつい顔が綻ぶ「子供の喜ぶ顔が見たいから」と遊園地やプールや海に子供を連れて行く親の気持ちが良く解った。
 波打ち際に下りる。砂浜を走り回っていたボーズは、打ち寄せる波に
驚いてぴょんと逃げる。

 しかしそのうちじゃばじゃば波に入って行き、打ち寄せる波をはねながら走り始めた。歩いて尾いて行く僕らを時々振り向いては、早く来いと催促するように戻ってきて再び走っていく。初めて海に来て、はしゃぎまわる子供のようだ。

 ああ、愛しきわが息子よ。

海で1

愛しき我が息子とツレ


 ボーズはそのうち大胆になり、波打ち際から海へと向かって行った。そして「こっちにおいでよ!」と言いたげに振り向いた途端、大きな波が
彼の頭からざばあんと襲い掛かった。

 一瞬その姿は波に飲まれて見えなくなり、ずぶ濡れになって現れた時の顔は、驚き情けなさとで泣きそうな顔。

 先ほどのはしゃぎっぷりとのギャップに僕らは腹を抱えて笑い、ボーズは僕らの態度に腹を立てたのか、拗ねたように海から上がってしまい、決して波の届かない場所でうろうろと砂の臭いを嗅ぎ回るだけになってしまった

 ああ、何と言う事だ愛しき我が息子よ。哀しき波間のプリンスよ。
 でも
また行こうな、海。

 にはまだ早いのに暑かったけど、楽しかったよ、君のおかげで。


 は「理由なき反抗」だっ!