朝、掃除をしていると道路の脇に、巣から落ちたのでしょう、ふわふわした太り気味の子雀が可愛らしい目でわたしに助けて下さい、とでも言っているようでした。
どうせ助けてあげたとしても所詮、死んでしまう、と勝手な思いが浮かびました。
その子雀の目が一日中、頭から離れませんでした。
一羽の子雀も助けられない、幾ら死んでしまうかも知れないが、もしかすると餌さえ与えていれば元気で生きているかも知れないのです。
それを勝手にどうせ死んでしまう、などと思ってしまう己の心の醜さが、嫌でたまらず、一日中いらいらしていました。
何と情けない己であろうか。
地獄は一定すみかぞかし。




