先週の水・木で一時帰宅させたんですよ。

 

水曜日に病室に行き、一時帰宅のオッケーが出ているけど、

木・金で行くかい?

みたいな話を夫にしていたのですが、

 

アメンバーの方にはご理解できると思いますが、

夫が急激に弱りだしたので

焦りもあり、

 

「今日、明日で帰宅する?」

 

なんて話をしていたのが、

14時半過ぎだったと思います。

 

そしたら、前日の夜に、

右の方向のお友達から電話があったそうで、

お見舞いに来てくれると言うのですよ。

 

で、それは、いつ来てくれるの?と夫に聞いても、

わからないと答えられ。

 

昨日の今日で来ることはないだろうし、

もし今日とか明日とかに来てくれるというなら

自宅の方に来てもらったら?

 

なんて話をしても、

うまく理解できないのか

(せん妄状態で時間の感覚がつかめない)

 

「ちょっと待って」と繰り返すばかり。

 

そんなやりとりしているうちに

時間は15時。

いつもならもう、病院を出る時間。

 

(移動に50分、それから姫様の夕飯の支度をして、

保育園のお迎えが17時なので、

その位に出ないと間に合わない)

 

ちょっと早くしてよと思いつつ、

夫のベッドの足元に腰掛けると、

 

「邪魔」

 

と言われ、

足で蹴られ。

 

病人が、ラクな姿勢を保つ邪魔をしてはいけないと、

ムカっとする気持ちをとりあえず横に置き、

時計を見、

 

いい加減、帰るなら帰りたいと思い、

夫に

 

「○○さんが今日、明日ぐらいでお見舞いに

来てくれるのかどうか、電話して聞いてあげるよ?」

 

と言ったら、

 

夫、すごい嫌そうに

こう言ったんです。

 

 

「やめて」

 

 

 

ぷっちーーーんと、キレました。

 

毎日、毎日、

クタクタになるまで夫の病院に通い、

くたびれて夕方は姫様の遊び相手もロクにできず、

姫様にスネられ、泣かれ、キーキー言われ、

 

こんなに頑張ってる私に

どけ、邪魔とか、

やめて、とか、

言うか??

 

って、

もう、腹立たしいやら、悲しいやらで、

 

「そんな言い方しなくてもいいでしょっ!」

 

って怒って泣いて。

 

そしたら

 

「どうしてお前はいつもそうなんだ、

ちょっと待ってよ、ゆっくりやらせてよ」

 

的な事を言われ。

 

 

そんなタイミングでお部屋のお掃除のオバチャンが

入ってきたので

 

談話室的な所に逃げ込み。

(さすが緩和フロアだけあって、そういう部屋が用意してある)

 

 

気持ちが落ち着いた所で夫の部屋に戻り、

 

「ねえ、私はパパの役に立ちたいと思ってるんだよ。

 

そんな言い方されると、

“お前は余計な事ばっかりする邪魔な奴だ”

って言われてるみたいで悲しいよ」

 

と、

教科書通り的なアイメッセージで悲しみを伝えたのですが、

 

その後も夫からはユーメッセージで

お前が悪い的な事をさんざん言われたような。

 

そんな事をしているうちに、時間は15時半をまわり、

いい加減、夫を帰宅させるなら帰宅させないと

姫のお迎えすら、間に合わない時間になり、

 

「時間がないから、帰るなら帰るで、早くして」

 

と言ったら、

 

「どうしてそんな言い方しかできないんだ」

って怒られ、泣かれ。

 

 

結局、それから慌てて夫を連れて帰ったのですが、

夫は自宅の玄関の段差がもう乗り越えられず、

はいずって1階のおばあちゃんの部屋に移動し、

 

(私達の住まう2~3階まで階段を登る体力がない)

 

おばあちゃんの部屋で一泊させて、病院に帰し。

 

 

この一時帰宅、

やらなかった方がよかったじゃん、

みたいな、後味の悪さ。

 

緩和に移ってすぐぐらいの時に

夫、逝けた方が幸せだったんじゃないかと

思ってしまうくらい。

 

尽くしても尽くしても文句ばっかり言われるし、

もうやだー!夫のいる病院なんか二度と行くもんか!!

 

みたいな気持ちになってしまったので、

緩和のカウンセラーとの面談を

セッティングしてもらい、

 

毒、吐きまくり、

泣きまくり、

怒り狂い、

 

「奥さん、よう頑張っとるよ」

承認してもらい、

 

「そりゃそう思っちゃうよね」

共感してもらい、

 

怒りをどうにか、納めたのでした。

(女性が欲しいものは共感と承認です)

 

みんなやっぱり、こういう状況になると

お互い、傷つけ、傷つけあい、消耗しちゃうものだよ、

なかなか気持ちよくあの世に送れる、なんて事はできないもんだよ、

なんて言ってもらって、

 

みんなと一緒的な安心感も植え付けてもらい。

 

 

夫の暴言に関しては、


「旦那さんね、死が迫っていて、

身体も思うように動かせず、

そりゃものすごいストレスですわ、

 

でも、お宅の旦那さんはエエカッコしいだから、

私達(医師軍団)の前では礼儀正しいし、

お客さんが来ればニコニコするでしょ?

 

ストレスのはけ口は、家族しか、おらんのですわ。

 

だから、そうやって嫁さんに八つ当たりするってのは

ある意味、お嫁さんとしては合格と思って

ええですわ。

 

それだけ、絆が強いって事ですわ」

 

と、

 

奴隷→いい嫁

 

みたいなリフレーミング(見方を変える)を

してもらったのですが、

 

そういう、日本人的な、

親しき仲には礼儀ナシ、みたいなの、

 

私としては本当はいらん。

 

お姫様みたいに扱われていたい。

 

 

今は、相手は病人だから

それを受け入れるしかないけど、

 

次の結婚までこの価値観は

持ち越さないぞ、と、

 

誓いを立てたのでした(誰に・・・)。

 

 

そんなこんなで、

夫、まだ生きてます。

 

先週の水曜日以降からの夫の命は、

夫が生きたいから、生きているというモノだと思うので

 

夫が限りある生の中で

何を学んで、あの世に帰るのか、

 

しっかり見届けたいと思います。

 

 

この苦しいドタバタ帰宅の中、

やっぱり、学びも多かったので

次の記事に色々と書こうと思います。

 

ちょっと疲れたので、

今日はお休みを貰って、

お家でのんびりします。

 

ずっとブログを更新したいと思っていたので

今日は何よりもまず、ブログの更新。

 

 



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