純白
光の粒がそっと舞い降りる
人はそれを雪と名付けた
全てを染め抜く美しさ
ただそれは冷たく儚い
触れても残らない まるで夢のように
いつか見た水墨画の様に
白は黒を引き立てている
それはまるで二人の様で
重なる定めには無いの
それでもただひたすら 白は降り続いた
輝きが増すほどに 黒は掠れていった
一つに成れぬ痛みを覚悟しあい
その眩しさに全て委ねた
冷たく白く純粋な存在は
やがて黒さえも消し去った
雪 積もれ 染め抜け 汚れきった心すら
全て 隠せ 光で 純白という幻想で
混じりけの無い白は ありえないけれど・・・
寒い夜凍える姿は
まるで怯える子供の様
だけど怖がってばかりじゃ
進めない抱きしめ合えない
真っ赤な炎で 私を溶かしなさい
抱き合って体温確かめ 互いを認め合って
溶けて混ざり合える そんな夢を見る
一つに成れぬ運命を知ってもなお
降り積もる雪に染められたい
全てを許すかの様に雪は
静かに舞い降り続ける
雪 積もれ 染め抜け 汚れきった心すら
全て 隠せ 光で 純白という幻想で
混じりけの無い白は ありえないけれど・・・
光の粒がそっと舞い降りる
人はそれを雪と名付けた
全てを染め抜く美しさ
ただそれは冷たく儚い
触れても残らない まるで夢のように