「デフレの正体」、著者は藻谷浩介さん。
どんな本かと言うと、例えは悪いのだが・・・・
歯が痛いとする。どう考えても虫歯だ。しかも、相当痛んでいるように思われ、ひょっとすると抜かないとダメかも、と恐れながら歯医者さんに行く。そして、口を開けた瞬間、「これは抜くしかないですね」と宣告されたような感じとでも言おうか・・・。私たちが漠然と感じている変化や不安を、生々しい実例を上げながら「それは事実です」と淡々と解説されている。
新車販売台数を例に取ると、2000年をピークに01年から下がり始めているのだそうだ。不況で輸出が落ち込んだ08年になって急に「車産業が大変だ」と騒ぎ始めたが、実は国内景気が好調とされた06-07年に減少ペースが加速している。「若者の車離れ」は事実かもしれないが、主たる原因ではないのだ。
又、百貨店の不振が伝えられて久しいが、経産省の商業統計によると、スーパーや通販などを加えた小売販売額は96年をピークに下がり初めているらしい。書籍・雑誌の売上も96年をピークに下がり始めており、私たちが思っているよりもっと前に、さまざまな業界で市場の縮小が始まっているのだ。
(続く)












