ジョン・ミアシャイマーという1947年生まれの国際政治学者の講演記事を読んだ。Japan Forward という産経新聞が支援する「日本の情報を英語で発信するニュース・オピニオンサイト」に出ていた記事だ。
(Japan Forwardサイトから拝借)
最初にさらっと読み進めたら、ミアシャイマー教授が、「11月7日の国会答弁で台湾有事が日本の存亡を脅かす可能性に言及した高市首相を称賛し、その発言を賢明だと評した」と書かれていたので、ホンマかいなと驚き、きちんと読み返し、次のことが分かった。
ミアシャイマー教授は「攻撃的現実主義(offensive realism)」を提唱されており、冷戦後に米国が享受してきた圧倒的な優位性が失われた結果、米中間の競争関係が今世紀の国際政治を規定していくし、そもそも大国は自国の生存可能性を最大化しようとするものだ、とおっしゃっているのかと思う。
そういう考え方からすれば、高市首相が中国の台湾への侵攻がどういう結果になるかを明確に示したことは、戦争の可能性を低くする効果があったということなのだろう。又、ミアシャイマー教授は「核兵器は究極の抑止力」ともおっしゃったようだが、それを聞いた聴衆から持続的な拍手が湧いたと書かれていた。「核兵器は持たず、作らず、持ち込ませず」が議論の対象になるようなら、難しい時代がやって来たのだと思わざるを得ない。
これまでの常識が通用するところ、これまでの常識では対応できないことが混在するのかなと思うので、取りあえず、何があっても受け止められる余裕を持ちたいと思う。
