Wikipediaによると、「オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』は、クリストフ・ヴィリバルト・グルックが作曲した3幕からなるイタリア語オペラで、グルックのオペラの中で最も有名な作品である」とのこと。たまたま、朴 令鈴さんがオーケストラの中でチェンバロを弾かれると知り、鑑賞させてもらうこととした。



物語は亡き妻エウリディーチェを何とか生き返らせようと祈りを捧げるオルフェオの登場で始まる。彼に同情した愛の神アモールの手引きでオルフェオはエウリディーチェとの再会を果たし、現世に連れ戻そうとするが、全能の神ゼウスが「現世に戻るまでは決して彼女の顔を見ないこと。見たらその場で彼女は死ぬ」という条件を付けたことを知る。ところが、そんな条件のことなど全く知らないエウリディーチェから「なぜ、あなたは私の顔を見ようともしないし、抱擁もキスもしてくれないの?」と迫られ、オルフェオはついに彼女の顔を見てしまう。

ここで終わると悲劇のオペラだが、第3幕に更なる救いがあってハッピーエンドとなる。良かった(笑) 歌手や合唱団の歌声にはその場面ならではの感情が豊かに込められていたし、ダンサーの皆さんの激しくも滑らかな動きには目を見張った。又、それらを終始支えておられたオーケストラの演奏は素晴らしかったし、令鈴さんが弾かれたチェンバロもちゃんと聞こえて来こえてきた。特にオルフェオがエウリディーチェを想って歌う場面ではチェンバロの音色が素敵に重なり、私には悲しみ悩むオルフェオをチェンバロの凛とした音色が励ましているように聞こえた。楽しい時間になった。