同志社混声合唱団〈東京〉のコンサートに出掛けた。演目は J.S.Bach の「ロ短調ミサ曲」で、多くの合唱経験者から「大曲だよ」、「一度は歌いたい名曲だ」という説明を受けていたから、ワクワクしながら席に着いた。
【キリエ】
合唱団が「主よ、あわれみたまえ」と歌い、ソリストのソプラノ櫻井愛子さんとカウンターテナー上村誠一さんが「キリストよ、あわれみたまえ」と歌われた。躍動感のあるソリストお二人の演奏に対し、合唱団の歌声には切実な祈りが込められているように感じ、聞いている私まで「神さま、あわれんでください」という気持ちになった。曲の最後が長調の和音で終わり、願いが聞き届けられたように感じた。
【グローリア】
「神に栄光あれ」という神さまを崇める曲で始まり、「地上の人々には平和を」という希望が続き、その後はバイオリンやフルート、オーボエやホルンとソリストの皆さんが軽やかに神さまを賛美したり、合唱団が神さまに感謝したりと喜びの歌が続く。最後の「父なる神の栄光のうちに」には「吹っ切れた」感があり、第一部の締めくくりに相応しい合唱だった。
【クレド】
「我は信ず、唯一の神を」という曲が合唱団の美しいハーモニーで始まり、迷いのない信仰が歌われる。その後、ソプラノ櫻井さん、カウンターテナー上村さん、テノール西山詩苑さん、バリトン原田 圭さんにより、十字架につけられたイエスキリストのことが歌われるが、次に立ち上がった合唱団が3日後に復活したイエスキリストを力強く歌い、救われた気持ちになった。最後の曲、「来るべき世での命を待ち望む」は力強い宣言のように感じた。
【サンクトゥス】
疑うことのない信仰と、それにより得られた喜びが合唱団の清らかなハーモニーで歌われた。見事だった。
【オサナ、ベネディクタス】
オサナは喜びに満ち溢れた合唱、ベネディクタスはテノール西山さんがフルート、チェロと共に歌われ、快い安心感に包まれ、癒された。
【アニュス・デイ】
「世の罪を除きたもう神の子羊よ、我らをあわれみたまえ」をカウンターテナー上村さんが控えめながら芯のある歌声で語るように歌われ、その後、ソリスト、合唱団、オーケストラが一体となって最後の曲、「我らに平安を与えたまえ」を高らかに唱和された。管楽器やティンパニーが館内に響き、感動的なエンディングとなった。素晴らしかった。
