私が好きなジム・ロジャースさんの新著。副題は「混乱する世界をどう読むか」で、少しでも考え方を整理できればと読み始めた。
納得したところ、読み返したいところはページの端を折る癖があるから、ジム・ロジャースさんの本はだいたいこうなる。

特にストンと落ちたところがいくつかある。先ず、原油や天然ガスなどのエネルギー、金や銀、銅やリチウムなどの貴金属、トウモロコシや大豆などの穀物の価格が今後も上昇するのではという指摘。紙幣は容易に印刷できるし、事実、新型コロナを契機に多くの国が紙幣を大量に印刷しているから、急に増産できないものの価値は相対的に上昇するように思う。
もう一つ、債務が増えている国の通貨は価値が下がるから敬遠されるし、ウクライナ戦争を巡る米国の対応が米ドル離れに拍車を掛けているとおっしゃるが、一方で、米ドルに代わる基軸通貨は未だ見当たらないとおっしゃる。確かに、中国の人民元は未だブロック通貨(制限付きの通貨)のままだ。
しかし、今、最も多くのエンジニアを排出しているのは中国でアメリカの10倍以上になるというし、中国の人口を考えると巨大な消費市場になる可能性を秘めている。日米関係が重要であることに異論はないが、中国との関係も今後ますます重要になるように思う。
