「自分とか、ないから」という挑発的とも投げやりとも取れるタイトルの本で、著者は「しんめい P」さん、副題は「教養としての東洋哲学」、更に帯には「東大卒・こじらせニートが超訳」とあるから、少し怪しい本かなと疑いながら購入したが、なかなかどうして、新たな気付きのある読書になった。

 

 
著者のしんめいPさんは東大に合格し、地元の小さな町で一躍有名人になる。しかし、卒業後に入社した大手IT企業で挫折、鹿児島県の島に移住して教育事業を立ち上げるも挫折、一発逆転を狙って芸人を目指すも挫折、そして離婚も重なり、引きこもりの生活に・・と自己紹介されている。
 
そんなしんめいPさんを救ったのが東洋哲学で、ブッダから始まり、龍樹、老子、荘子、達磨、親鸞、空海が説いたとされる各々の哲学と生きざまを「超訳」で紹介されている。その超訳が見事で、アッという間に読み終わり、確かに気持ちが楽になった。
 
(続く)