今年の3月まで練習に参加していた同志社混声合唱団〈東京〉の定期演奏会に出掛けた。



第1ステージはJ.S.バッハ作曲のモテット Ⅰ (BWV225)で、各パートが2組に分かれて歌う難しい曲だ。全員が揃うとは限らない練習で、同じパートのメンバーがいないときは仮病を使って帰ろうかと思ったことを思い出した(笑)  あれから7ヶ月、皆さん、しっかり練習され、バッハの時代を想像させるオルガンの伴奏で、美しいハーモニーを聞かせてくださった。

第2ステージは石若雅弥さん編曲の「民謡ラプソディ」から八木節、河内音頭、こきりこ節、ソーラン節の4曲を歌われた。民謡にはその地域の人々によって受け継がれてきた思いや誇りがあると思うが、そういう人々の姿が浮かんでくるような、見事な歌いっぷりだった。感動した。


最も胸を打たれたのは第3ステージの「二つの祈りの音楽」だ。2曲から成るが、最初の「夜ノ祈リ」は人と人とが殺し合う戦争をテーマにしており、そこには作詞された宗 左近さんの壮絶な実体験も色濃く反映されている。そんなことから、3月の時点では歌詞に心の痛みを訴える方々もおられたが、今日はそれを淡々と、しかし心を込めて歌われ、その苦しみから解放される喜びや安心が第2曲の「永遠の光」に受け継がれて花開き、ため息をつくほど美しく希望に満ちたコーラスになっていた。感動の涙が出た。素晴らしいコンサートだった。