同志社混声合唱団(東京)でご一緒していた今●さん(Bass)は豊かな声量をお持ちで、隣で歌っていると自分まで良い声で歌っているかのような錯覚に陥った。その今●さんが「今度、フィガロの結婚でバルトロ役を演じます」と一枚のチラシをくださった。



「それはスゴイ!」とコンサートに行く約束をしたが、実は「フィガロの結婚」を観たことがないので、バルトロがどのような人物なのか、フィガロ以外にどんな登場人物があるのか、そもそもどんな物語なのかを知らないから、にわか勉強をした上での鑑賞となった。


休憩時間を入れて3時間半という大作で、台詞や歌詞の日本語訳を読むのに忙しい思いもしたが、楽しく愉快なステージで、何度か笑わされた。中でも今●さんは合唱団では全くお見せにならなかったお茶目な演技で観客を湧かせ、良く通る力強い声で語っては歌い、実にかっこ良かった。還暦を超えておられるが、生涯現役で挑戦を続ける心意気を感じさせてもらった。

(バルトロ・イマ●)