片岡鶴太郎さんの「老いては『好き』にしたがえ!」を読んだ。鶴太郎さんはNHKの朝ドラに何度か出演されているが、「この時代、この場所にはこういう人がいただろうな」と思わせる人物を自然に演じておられ、毎回、感心する。又、鶴太郎さんが描かれた魚の絵を拝見したことがあるが、どこか温かみを感じさせる独特の味がある。鶴太郎さんとは一体どんな人なんだろうと興味が湧いた。



鶴太郎さんは私より一つ年上の午年(1954年)生まれ。お笑い芸人として人気を博しておられたのに役者への転身を決意され、心も身体もリセットが必要とボクシングのプロライセンスを取るほどまで猛練習を開始される。一方では、椿の花を見た時の感動から絵を描き始め、個展を開けるほどまで画家としても成功される。

その他、ヨガマスターとして活躍されたり、三線(沖縄)や落語にチャレンジされたり、とにかく中途半端では終わらない芸達者な方だが、ご本人によれば、心の中にたくさんのシード(種)があり、ふとした瞬間に「発芽したい」というサインを送って来るらしい。そのサインを受けて立ち、凄いのは弛まぬ努力で発芽させ、それらを開花させて来られたことだろう。

私もいろんなことに興味を持ち、チャレンジをしてきたが、継続できたのは合唱とバイオリンだけだし、どちらも「ど素人」レベルだ。鶴太郎さんは何かチャレンジする対象が決まると、その体型同様に不必要と思える時間や用事を全て削ぎ落とされる。私には到底そこまで出来ないが、大変参考になり、又、勇気付けられる内容だった。