第13回国際シニア合唱祭が横浜みなとみらいホールで開催されている。3日間の日程で約90の合唱団が参加されているが、参加資格は「50歳以上、且つ、平均年齢は60歳以上の合唱団」となっているから、元気でいたい高齢者(私もその一人)には大歓迎のイベントだろう。
私たちの合唱団、男声讃美歌研究会は明日17日(水)の出演で、「Northern Lights」と「The Lord's Prayer」の2曲を歌う。指導頂いているW辺先生からは「どちらも外国語の歌詞です。何を歌っているのかを知ることが大切です」と訳されたものを頂いた。
「Northern Lights」は北極寄りで見られる「オーロラ」をラテン語で歌ったものだ。ローマ神話の暁の女神、アウロラに由来する命名とのことだが、恐ろしいまでに美しい光を放つことから、北欧では死者の世界と生者の世界が結びついたものだと信じる人が未だにいるとのこと。ラテン語の歌詞にも「時に軍隊の隊列のように恐ろしい」という言葉が出てくるが、戦場で生きる者と死ぬ者を選別する「ワルキューレ」という女性たちの甲冑の輝きこそオーロラだとする北欧神話があるそうだ。そういう神々しい光を放つオーロラを表現できるかどうか。
「The Lord's Prayer」はキリスト教の最も代表的な祈祷文で、今回は1662年に英国聖公会が定めた祈祷文を当時の古い英語を残したまま歌うようだ。「天にまします我らの父よ。願わくは御名をあがめさせたまえ。御国を来たらせたまえ。」から始まるお祈りで、私は同志社中学生時代、毎朝の礼拝で口にしている。そういう意味で、身近に感じた歌詞だったが、改めて読むと、「あぁ、こういう謙虚さを失くしているなぁ」と思わざるを得なかった。明日は心を込めて歌おうと思う。