ラグビーW杯の決勝では、ノートライの南アフリカがニュージーランドを一点差で抑え、2年連続の優勝を果たした。元々、南アフリカを応援していたので、嬉しいことは嬉しいのだが、敗れたニュージーランドからすると、長い時間を14人で戦い、トライも奪っていたことから、選手たちは負けた気がしなかったのでは、と少し気の毒に思った。
今回のW杯では目を見張るゴールキックやペナルティゴールの応酬に溜め息が出たが、たとえ自陣ゴール前でなくても、下手な反則ができなくなった。それは良かったように思うが、やはり、ラグビーの醍醐味は15人対15人という高い人口密度の中をすり抜ける選手が出てきたり、なぜか選手の一人がノーマークになってしまうトリッキーなサインプレーによる大きなゲインがあったりすることだと思う。
そんな思いから、もちろん勝利することが最終目的だとしても、トライを取りに行くことに智恵を絞り、執念を燃やして欲しいと思った次第。ラグビーから離れて30年の気楽な立場から言わせてもらえば、トライの5点を7点、ゴールの2点を3点にするのはどうだろう。3PGで0対9と先行されても、中央のトライで逆転できる。そういう可能性がより知的で攻撃的なラグビーにするのではないかと思う。
