ある方からメールを頂いた。私の近況を報告し、もうすぐ66才になるけれども、まだまだ変化がありそうだ、とお伝えしたことに対する返事だ。
「If all you have is a hammer, everything looks like a nail. という言葉があります。ハンマーしか持っていなければ、全てが釘に見え、ハンマーで解決しようとしてしまう、という意味でしょうか。もしそうだとすると、ハンマーを捨てれば新しい価値観や考え方に出逢い、これまでとは違う世界に入って行けるとも言えそうです。」
短いメールだったが、環境が変わるなら、これまで使ってきたハンマー、すなわち、考え方や生き方、価値観を捨ててみてはどうか、という提案だろう。なるほど、いつもながら、そのときの私に適切な助言をくださる方だと感心した。
学生時代のハンマーは体力と素直な性格、社会人になってからは知識と経験、その次は回りの方々と協力し合えるネットワーク作りか。ただ、新型コロナが世の中を大きく揺さぶり、各々のハンマーを持った皆さんと一緒に、緩かに降るエスカレーターに乗ってしまったような感覚がある。多分、そういう状況下で、本能的にこれまでのハンマーでは何か足りないと感じていたからこそ、この言葉が胸に響いたのだろう。
(続く)