毎日新聞の「人生相談」で作家の高橋源一郎さんが読者からの相談事に対応されている。その回答が新鮮で面白く、なるほどと思うことが多かったことから、その相談事と回答を一冊にまとめたという本を買い求めた。
いつもお姉さんと比較され、コンプレックスを抱くようになってしまった18才の女性からの相談。お姉さんは高校時代インターハイに出場経験のあるスポーツウーマン、大学は医学部に進学し、英語もペラペラということだから、そんなお姉さんと比較されたら確かに辛くもなるだろう。
これに対する高橋源一郎さんの回答。
「他人との比較に悩むのは人間の宿命、かの太宰治ですらコンプレックスの塊だったのだから、私がコンプレックスから逃れられないのは当たり前。最近、コンプレックスは常に謙虚であるようにと神様が贈ってくれた能力だと思うようになった。」
良い言葉だ。なるほど、確かに謙虚になれる。が、神様、私には一つのコンプレックスで十分でしたのに!(笑)
一方では、コンプレックスは努力や工夫の原動力になるように思う。それでも太刀打ちできなければ、さっさと降参して敬意を払うのはどうだろう。自分が敵わない相手を祝福することで、何か一回り大きな人間になれるように思う。
