少し前のことになるが、同志社混声合唱団でご一緒しているソプラノのHさんから「ラ・ボエームのムゼッタをやるから観に来て」と言われた。知ったかぶりをして「いいっすね~、行きます」と答えたが、ストーリーも音楽も全く知らない。だから、当日は勉強のつもりで会場へと急いだ。


パンフレットには原語上演(字幕付)とあったので、先ずはあらすじを読むことにした。なるほど、詩人ロドルフォとお針子ミミの恋の物語で、画家でロドルフォの友人がマルチェッロ、その恋人がムゼッタか。それから、ボエームにはボヘミアン(放浪者)という意味もあり、これが転じてロドルフォやマルチェッロなど貧しくも自由に暮らす芸術家を指すようになったか・・。

大体のあらすじと登場人物が理解できたところで幕が開き、ロドルフォを始めとする4名の若い芸術家が登場、第1幕でロドルフォがミミと恋に落ちる。そして第2幕でいよいよHさん演ずるムゼッタが登場し、見事な歌を披露された。Hさんは私と同年代だと思うが、おきれいで身のこなしが若い。どう見ても25才だ。それに衝撃を受けて、私のラ・ボエーム初鑑賞は終わった。

その数日後、同志社混声合唱団の練習があり、Hさんに「身のこなしも歌もお上手。25才に見えましたよ」た伝えたら、「○○さん(鑑賞された合唱団仲間の一人)は18才だと言ってくださったわよ」と返され、次に何も言えなくなってしまった。「あそこまで来ると、歌唱力とか演技力といより、詐欺ですよね」と言いたかったんだけど(笑) Hさん、お疲れさまでした!