カラオケに連行されると、沢田研二の「勝手にしやがれ」と「時の過ぎゆくままに」を歌い、後は静かにしている私だが、「時の過ぎゆくままに」に気になる歌詞がある。
♪身体の傷なら治せるけれど、
心の痛手は癒せはしない、
小指に食い込む指輪を見つめ、
あなたは昔を思って泣いた♪
昔は何の疑問もなく、気持ち良く歌っていたが、最近、昔の古傷が痛み出す度に、「癒せないのは身体の傷では?」と思ってしまう。このところ、30年前のゲーム中に切断したアキレス腱回りが痛むから、特にそう思う。
では、心の痛手はどうかと言うと、幸い記憶は薄れる一方だし、毎日やることがあれば思い出す回数も減るし、何より楽しいことがあれば癒されることもあるだろう。だから、今度からこう歌う。
♪心の痛手は癒せるけれど、
身体の傷ならその後も引き摺る、
大きく貼られた湿布を見つめ、
昔のゲームを思って耐えた♪
