一気に読んだ。面白かった。



 いくつか気になる記述があったが、最も印象に残ったのは次の一文だ。


「日本銀行は債権やETFを買いまくっている。しかし、中央銀行がお金を刷ってこれらを買い続けるとどうなるのか? 誰かが買わない限り、金利は通常高くなる。そうならないのは中央銀行が買い続けているから。米国FRBも同じ。2008年のバランスシートは9000億ドルだったが、2020年は5兆ドルになる。」

 

いくら金融を緩和しても、今やどの業界も需要に見合う供給か又はそれ以上の供給があるから、なかなか資金を要する設備投資には踏み切れないだろう。結果として、余ったお金は不動産や株式、債券市場に向かうしかないのかなと思うが、そのお金が国の借金で、私たちの次の世代にまで持ち越されるのかなと思うと申し訳なく思う。

 

又、次の一文にも胸をグサッと突き刺された思いがした。


「戦後、危機から立ち上がり、高度成長を成し遂げた日本の成功は台無しになった。バブル崩壊後、経営に失敗した企業を救済したからだ。ダメになった企業が倒産しないことは長期的に間違っており、日本は30年にわたる経済の停滞を経験している。」

 

厳しいことをおっしゃるなと最初は思ったが、世の中の変化は時に経営者の能力を超え、ある日突然、必要とされなくなる商品やサービスが出てくるのだろう。ただ、そういう変化の時にはそれらに代わる新しい商品やサービスが出現する筈だから、古い流れを守るよりは新しい流れに勢いを付ける方が却って傷が浅いという意味かと思う。


コロナウィルスが国にも企業にも個人にも変化を促しているように思うが、私自身もこれを機に変わってみようと思う。