レナウンが民事再生法の適用を申請した。このところ業績が良くなかったし、経営陣の交代もあって噂になっていたから、晴天の霹靂という驚きこそなかったが、私が学生の頃は花形企業の一つだったから、この結末を非常に寂しく思う。
アメリカにフランク・ボーマンという宇宙飛行士がいた。元々はアメリカ空軍の軍人だったが、宇宙飛行士の訓練を受け、アポロ8号の船長として月にも行き、引退後は実業家として会社経営に当たるという面白い経歴の持ち主だ。そのボーマンさんの言葉、
「倒産のない資本主義なんて、地獄のないキリスト教みたいなもんさ。」
倒産があるのが資本主義だ、それが資本主義の厳しさだ、倒産を避けたいから経営者も労働者も頑張れるんだ、そういう意味だろうか。
レナウンの負債総額は139億円だと聞いた。これだけの金額を取りっぱぐれるとなれば、仕入先の中には連鎖倒産するところも出てくるだろうし、多くの人が仕事を失う可能性がある。言葉もないが、さまざまな職業に挑戦してきたボーマンさんなら、変わればいいんだ、とおっしゃるのだろうか。