「座右の銘」とは、生きて行く上で自分を戒めたり励ましたりする言葉のようだが、それを言葉ではなく寓話でやってみようということか。合計77の物語が紹介されているが、先ずは25番目に出て来る「ひばりの引っ越し」に深く頷くこととなった。
初夏のある日、ひばりの母子が巣を作った麦畑に大勢の村人がやってくる。「そろそろ皆で麦を刈らなきゃいかんなぁ」と村人たちが言うのを聞いたひばりの子が「お母さん、麦刈りが始まるから引っ越さないと」と言うが、ひばりのお母さんは「まだ大丈夫」と答え、平然としている。
数日して、3人の村人がやってきて「ぼちぼち、麦を刈らなきゃいかんなぁ」と言う。それを聞いたひばりの子が「お母さん、もうダメだ、麦刈りが始まってしまうよ」と叫ぶが、それでもひばりのお母さんは「まだ大丈夫よ」と取り合わない。
更に数日後、今度は村人が一人だけでやってきて「じゃあ、ぼちぼちやるか」と呟く。そこで初めてひばりのお母さんは子供に言う、「さぁ、逃げましょう」
元々は「トヨタの上司」(中経出版)という本に出ていた話のようだが、大勢の賛同があったとしていも、誰か一人が覚悟して始めない限り状況は変わらない。そういう例えだろうが、似たような場面を仕事やラグビーで何度も見てきたように思う。何かを変えようと思ったら、私は努力して一人でやってきた村人になろうと思う。
