日経ビジネスに野村克也さんの言葉を紹介する記事が出ていた。「優勝というのは強いか弱いかで決まるのではない。優勝するにふさわしいかどうかで決まる」・・・記事を書かれた田村編集委員は、「ふさわしい」とは一人々々の意識が勝つ組織に似合うものになっているかどうか、と言葉を足しておられるが、正にその通りだろう。
野村克也さんは監督時代、春のキャンプでは先ず「人生を考えろ」と選手たちに話し掛け、「何のために野球をやっているのか」、「どう生きるのか」と問い掛けられたらしい。プロ野球そのものが長丁場だか、それでも人生から見ればごく一部だから、人生そのものを考えないと心が開かないし、真の力も湧いて来ない、そういう意味なんだろうと私は思う。
野村克也さんは父親を戦争でなくし、貧しい環境で育たれたとのこと。周りの恵まれた人たちを見て羨ましいと思われたことも多かったろうが、無いものねだりはせず、欲しければ自分で取りに行くという生き方を通されたのだろう。だから、野村克也さんにとってはプロ野球選手も監督も一つの通過点で、野村克也さんの言葉にはプロ野球の世界に留まらない普遍性があるのだと思う。
私は今年、WHOの規定では高齢者となるが、もう一度どう生きるのかを考え、足りないものを探し、それを自ら取りに行こうと思う。