第3ステージは「Sea Shanties」と題し、男声合唱ならではの海の男の労働歌を5曲、披露された。一緒に演奏を聞いていた同級生のAさんは「Lowland」にしびれた、と言っていたが、私はその次に歌われた「Spanish Ladies」に心躍る思いがした。又、最後の曲「Shenandoah」には井上仁一郎さんのギター伴奏が付いたが、哀愁の漂う素敵な演奏で、目をつむってじっくり聴かせて頂いた。
第4ステージは北海道出身のシンガー・ソングライターの作品から「地上の星」(中島みゆき)、「青春時代」(森田公一)、「あの頃へ」(玉置浩二)、「季節の中で」(松山千春)、「麦の唄」(中島みゆき)の5曲が歌われた。いずれも素晴らしい演奏で、大人の自信や誇り、大人だからこそ分かる喜びや苦しさ、そういったものが見事に歌い上げられ、静かで深い感動に包まれた。特に「あの頃へ」はしみじみ語り掛けて来るような演奏で、閉ざされていた心や記憶の扉が開いて行くような感覚を覚えた。
一緒にいた同級生は「麦の唄」(中島みゆき)に感動し、「毎回、歌って欲しい」と言っていたが、曲の作り手と歌い手には北海道出身という共通のルーツがあり、それが自然に一体感を醸し出し、力強くも優しい演奏が実現したのかなと思う。もう一度聴いてみたいステージだった。
最後にアンコールで歌われた「この道」にもいろんな思いが込められているようで、聴いていて泣きそうになった。これも、大人にしか歌えない歌だと思う。会場が満員であったことが頷ける、素晴らしいコンサートだった。