このタイトルに反応される方はバレエ好きの方だろう。フェリは一世を風靡する人気を誇りながら44歳で引退、その後、50歳で奇跡の復活を遂げたアレッサンドラ・フェリ、ボッレは数々のバレリーナから相手役に望まれ、世界的に活躍しているロベルト・ボッレのことだ。このお二人に更に実力派のダンサーが加わり、東京でバレエを披露された。
私はバレエのことなど何一つ知らないし、バレエをちゃんと観たのも今回が初めてだから、印象だけを率直に言わせてもらおうと思う。
先ず、バレエには言葉がないからストーリーが分からない。それでも、見ている内に何となくこうかなと想像できるようになるのだから、身体の動きや姿勢だけでいろんなことを表現できる彼らは大したものだ。メインの演目だった「マルグリットとアルマン」は帰宅してから調べたら、だいたい想像していた通りのストーリーだった。
次に、彼らの無駄なく鍛え上げられた肉体と、不安定な姿勢でも揺るぎもしない体幹の強さとバランス感覚の良さには恐れ入った。バレリーナを持ち上げたり、二人で支え合ったりする時もそうなのだから、二人分の重さや傾きを感じ取れる鋭敏なバランス感覚と、それを支えたり補ったりできる筋力をお持ちなのだろう。
ラグビーは動き続けるスポーツだから、体重が500g増えようが1kg増えようが何とかなるし、立つ位置が5cmずれようが10cmずれようが何とでもなる。しかし、動きの中で時には自然体で静止することを求められるバレエの方々には、500gや5cmの差はとんでもなく大きいのかも、と思いながら会場を後にした。
