田村麻子さんのコンサートに出掛けた。場所は青学大の近くにあるフレンチ・レストラン、ロアラブッシュ。風情のある洋館で、1934年に建てられたらしい。今回はそこで食事を頂いた後、田村麻子さんの歌を聴くという贅沢なプランだ。
同志社混声合唱団の方々と同じテーブルを囲んだが、一番の新参者が私だったから、皆さん、いろんな質問を私にして下さった。真面目に答えたが、私はお酒が一滴も飲めないから、酔っ払ったせいにして悪さを働き、いやあれは酒の上の過ちだと言い訳する奴等が断じて許せない、ソ連では注文を取るためにウオッカを飲んで引っくり返った、しかし、ロシア人はちゃんと注文をくれた、というようなお酒の話で盛り上がった。
さて、コンサートの部だか、田村麻子さんがラテン語、独語、仏語、日本語、イタリア語、チェコ語、クロアチア語、英語の8ヶ国語で歌を披露された。「歌は言葉を持つ唯一の楽器」とおっしゃるだけあって、言葉は理解できないものの、歌に込められた思いがひしひしと伝わってくる歌声だった。
圧巻はアンコールで歌われた「朧月夜」だ。歌を聴く内に何故か母のことを思い出し、泣きそうになった。その話を同志社混声合唱団でソプラノを歌っておられる先輩に話したら、「私は泣いちゃったわよ」とのこと。素晴らしいコンサートだった。

