月に一度の勉強会に出席した。外交官や商社マン、TVプロデューサーやジャーナリストとして活躍された方々が始められた勉強会で、その時々のテーマで議論が始まると、そんな考え方があるのか、そういう見方もあるのかとハッとさせられる。私にとっては文字通り、勉強になる会だ。
一昨日のテーマは「入管法改正」で、最初にこのテーマを提案された方から趣旨説明があった。
日本はその地理的環境から四季折々の恵みを受け、一方では台風や地震などの災害と向き合いながら暮らすことで日本特有の文化や国民性を築き上げてきた。現在、日本を訪れた外国人が日本を好きになった理由として挙げる①安全、②清潔、③親切、はいずれもそういう環境や風土の中で築かれ、受け継がれて来たものである。従って、単に労働力が不足するとの理由だけで、十分な議論や準備もせず外国から人を受け入れると「日本が日本でなくなる日」が来る。その覚悟はあるか、というものだった。
早速、積極的な議論が始まり、アメリカやドイツ、イギリスに詳しい方々から興味深い意見が出て、更に熱い議論となったが、私は次の2つの事例を挙げ、慎重に対処すべき問題だという意見を述べさせて頂いた。
①野村総合研究所とオクスフォード大学の教授による共同研究だったと記憶するが、2025年か2035年には日本人の49%の仕事がAIに代替されるという記事があった。労働力の不足はAIの進化と一緒に議論すべきでは。
②ミャンマーから日本に介護スタッフを送り込むべく、ミャンマーで学校を運営されている方の話を聞いたことがあるが、教育に時間を要するのは「介護」ではなく「語学」とのこと。日本語が外国人にとっては高いハードルになることを認識すべきだ。
結論は出ないが、重要な事柄を決める際には十分議論し、改善される点だけではなく、起こりうる問題まで含めて理解し、覚悟を決める必要があるとつくづく思う。