ジャパン・クラシカのコンサートで貰ったパンフレットに「アンサンブル・スピリト弦楽合奏団」のチラシが挟んであった。初めて目にした名前だったが、9月24日の演奏会でサミュエル・バーバー作曲の「弦楽のためのアダージョ」を演奏するとある。この曲は良く知っている。youtubeでいろんな演奏を聴いては溜め息をつくほど大好きな曲だ。


直ぐにチケットを申し込み、当日はワクワクしながら会場へと向かった。大きなホールではなかったが、中央の席はほぼ埋まり、楽器を持った方もちらほら見える。と、窮屈そうな、座席に挟まってしまった、モトイ、座っている男性が見えた。まさかと思いながら近付くと、やはり私がバイオリンを習っている詩子先生の旦那さん、熊さんではないか。

ボル「熊さん!」
熊さん「ビックリした。何してるの?」
ボル「ここにいたらコンサートでしよ」
熊さん「それもそうだ」(笑)

熊さんは R. シュトラウス作曲の「メタモルフォーゼン」を聴きにきたとのこと。これは23人のソリストのための作品で、23人がいろんな組合せで演奏し、曲を作り上げて行くとのこと。「メタ」は変化、「モルフォーゼン」は形態という意味らしく、確かにバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの奏者が交代で主役を張りながら進んで行く。その変化がすごく新鮮だった。

私の大のお気に入り、「弦楽のためのアダージョ」もバイオリン、ビオラ、チェロが持ち味を十分に発揮しながら主旋律を受け持ったり、きれいなハーモニーを聴かせるものだから、やはり演奏が終わった時には溜め息が出た。管楽器や打楽器の入らない、弦楽器だけの演奏もなかなか良いものだ。

演奏が終わって会場を出ようとしたら、詩子先生のお兄さんにばったり出会った。お兄さんは大学の先輩が出演されているから来られたとのこと。東京は広いが、音楽の世界は案外狭いものなのかも。