今回のコンサートは府中の森芸術劇場のウィーンホールで催され、パイプオルガンが登場するとのこと、どんな演奏になるのか楽しみにして出掛けた。


第一部の「おおスザンナ」などフォスター作曲の4曲はピアノ伴奏で、第二部の小林秀雄作曲混声合唱曲集「落葉松」の4曲も同じくピアノ伴奏で歌われ、第三部のバッハのカンタータを始めとする宗教曲はピアノとパイプオルガン、第四部の木下牧子作曲、混声合唱とパイプオルガンのための「光はここに」はパイプオルガンの伴奏で歌われた。

パイプオルガンの音色はさまざまで、神様の力強い足音のように聞こえることもあれば、神様が厳しく私を叱責されているように聞こえたり、反面、優しく包み込んで下さっているように聞こえることもあり、私にとっては正に神様からのメッセージそのもののように聞こえた。厳かで透明感があり、素晴らしい音色だったように思う。

第四部の「光はここに」は作曲家の木下牧子さんが親戚の一人を亡くされた際にレクイエムとして作曲された6つの曲から成る作品で、美しいハーモニーが印象的だった。レクイエムではあるが、途中から明るい雰囲気を感じさせるメロディーも出てきて、とても優しい気持ちになれた。又、アカペラで歌われた曲が一つあり、伊藤忠コーラス部の熟練を感じさせるハーモニーに心洗われる思いがした。

伊藤忠コーラス部は創部53年を迎えられた歴史のある合唱団だが、今回のパイプオルガンとの共演は大きなチャレンジだったように思う。パイプオルガンは持ち運びできないし、どこにでもある楽器でもないので、どのように、又、何度くらい一緒に練習できたのだろうかと気になった。しかし、そういうチャレンジ精神があるから53年も続いたのだろう。

次回のコンサートも楽しみにしています!