何やら意味深なタイトルだが、内野幸夫さんという高島屋に居られた方が書かれた本だ。

 

 

内野さんは1977年に高島屋に入社、専門店の子会社や通販事業、物販モールの立ち上げなどを担当され、新宿高島屋では副店長、名古屋高島屋では店長を務められ、2010年常務取締役にご就任、2013年に退社されている。私とほぼ同じ時代を生きて来られた方だし、百貨店とアパレル企業は深い関係にある。さて、何が書いてあるのかと興味津々で読み始めた。


序章は「静かなる『消費維新』の幕開け」 と題し、百貨店のみならず大型総合スーパーも郊外型総合小売業も苦戦していることを書いておられる。一方、インターネットの普及によるアマゾンなどネット販売の急拡大を紹介し、容易に膨大な情報量を得られるようになった消費者の変化を分かり易く解説されている。


しかし、頭をガツンとやられるほどの衝撃があったのは「3.11の東日本大震災」に触れておられる箇所だ。


「世界一物質が豊富で、宗教的・政治的に自由で、平均所得は世界有数規模で何一つ不自由なことがない国だったにもかかわらず怠惰に流れていた日本社会に、(3.11の東日本大震災は)大きな警鐘を鳴らし、『生きる目的』や『人間とは』といった哲学的な問題を広く一般に考えさせるきっかけを与えた。」


(続く)