千 玄室さんの講演に続き、今度は結成50周年を迎えたというタイムファイブが登壇された。同志社大学軽音楽部ご出身の5人組で、結成以来一度もメンバーが変わっていないとのこと。結婚なら金婚式を迎えたパートナーだから、他のメンバーのことは癖も好みも長所も短所も全て知り尽くし、互いに信頼し合っておられるのだろう。見事に調和した素晴らしいコーラスで、ただただ驚かされた。
2014年には天皇皇后両陛下の傘寿のお祝いで皇居に招かれ、御前で演奏されたとのこと。そのときの模様をユーモアたっぷりに話されたので、会場が大変和やかな雰囲気に包まれた。その日、皇后様から特にリクエストがあったというミュージカル「My Fair Lady」の主題歌「On the Street Where You Live」を演奏されたが、ニコニコ微笑みながら聴いておられる皇后様と、同じく微笑みながらも目は真剣なタイムファイブを勝手に想像し、私も一人微笑んでしまった。
意外だったのは、タイムファイブが「実は約1000本のテレビCMを歌ってきました」と披露されたことで、例えば、耳に慣れ親しんでいる「サントリー・オールド」のスキャットや「かつお風味の本だし」はタイムファイブの演奏だったのだ。会場からは驚きの声と共に拍手が湧いた。
もう一つ感心したのは、「サザエさんのテーマソングをジャズ風に四部合唱します。ただ、その前に一人ひとりが自分のパートを歌いますね」と始められた演奏で、各パートを聴くとそれぞれ酔っ払いの歌かと思えるような微妙な旋律が、四人で合わせると見事なハーモニーの演奏となり、ビックリした。さすがプロ、と感心したが、才能に恵まれただけではなく、ものすごい練習を重ねてこられたのだろう。才能に恵まれなかったことをボヤく前に練習しろということか。ハイッ!(笑)
