沈丁花の英語名は Daphne(ダフネ)で、ギリシャ神話に出てくる女神の名前だと知った。そうと分かると、今度はどんな神話なのかが気になってくる。そこで、インターネットで調べてみたら、ヴァーチャル絵画館というサイトに以下のような紹介があった。まとめるとこうだ。

 

ある日、アポロンはエロス(キューピッド)が弓矢で遊んでいるのを見て、子供がそんなものをおもちゃにしてはいけない、とからかう。エロス(キューピッド)は怒り、金の矢をアポロンに、そして鉛の矢を河の神ペーネイオスの娘であるダフネに射る。金の矢は恋に陥る矢で、一方の鉛の矢は恋を拒む矢だから、二本の矢が二人の胸にささった瞬間からアポロンはダフネに恋をするが、ダフネはアポロンを拒否して逃げる日々が始まる。そして、逃げ切れなくなったダフネが父親であるペーネイオスのところへ駆け込み、「助けて下さい、お父様、私の姿を変えて下さい」と訴える。ペーネイオスがその願いを聞き入れると彼女の姿は変化を始め、足元から月桂樹の木になっていく。アポロンがやっと追いついたとき、ダフネは最後の心臓の鼓動を鳴らせているところだった。アポロンはダフネへの愛の記念に、ダフネの月桂樹の葉で冠を作り、生涯それを頭にかぶるようになる。

 

なるほど、そういう物語だったか。そして、これがベルニーニ作の「アポロとダフネ」像だ。良く見ると、ダフネの足からは根が生え、手からは枝が伸び、葉を付けている。何とも生々しく、アポロンの立場で見ると胸の締め付けられる思いがする。

 

 

ただ待てよ、と思う。アポロンは太陽の神様で、エロス(キューピッド)は美の神様アフロディテの息子、そしてダフネは河の神様ペーネイオスの娘だ。こんな週刊誌ネタになりそうな事件が、こともあろうか神様の世界に起こっても良いのだろうか。


多分、神様もこうして怒ったり悩んだり、思い通りにならないときも精一杯頑張っているんだから、あなた方人間も恥じることなく迷うことなく努力し続けなさい、という教えなのだろう。そう思うと少し気が楽になった(笑)