私の敬愛するFちんさんが夏木かずみさんという演歌歌手を応援されている。その夏木かずみさんが川崎歌謡祭を主催されるとあり、後援会長のFちんさんから「午後1時集合」の呼び出しが掛かった。


昔から演歌とは縁がない。どちらかと言えば避けて来たし、家族にも友人にも演歌ファンがいないから、私にとり演歌は遠い存在だ。それが、今日は2時間程度とは言え、ただひたすら演歌を聴くという午後を過ごしたのだから、ちょっと不思議な感覚に包まれてしまった。しかし、演歌も聞き慣れると少し距離が縮まったように感じるし、演歌歌手の皆さんは声量がある上に音程もしっかりしていることが分かってくると親しみが湧き出した。そう言えば、昔、美空ひばりさんがジャズを歌っておられるのを聞き、そのうまさに感心した記憶がある。

こんな僅かな体験でいきなり演歌好きになれる訳もないが、多少、演歌について考えるきっかけにはなった。多分、演歌に一番込めやすい種類の感情、思い、苦しみや辛さのようなものがあり、それらを大切にしている人たちにとり、演歌は共通の言語という重要な役割を果たしているのだろう。

今日は約10人の演歌歌手がステージで歌を披露されたが、驚いたのは、その一人ひとりに熱烈なファンがおられ、ステージに駆け寄って贔屓している歌手にご祝儀を手渡されたことだ。ファンの方々はそれぞれの歌がお好きなのだろうが、ひょっとすると、それぞれの歌手の生きざまや彼らが背負っている人生そのものも好きなのかな、と深い結び付きを感じさせられる午後になった。