【帝京vs東海】

 

帝京と東海の選手たちがグランドに出て来た瞬間、「デカい」と呟いてしまった。明治や大東文化も大きいように思ったが、それより一回り大きいように思えた。

 

前半「30秒」、東海がノーホイッスルトライを上げる。東海のキックオフで始まったが、モールで東海がボールを奪い、それを右オープンに展開する。私の席からは、その瞬間、東海FBの野口選手が猛然と前に上がって来るのが見えた。15ー13ー12ー14とつないでトライ、素晴らしいスピードと球さばきを見せてもらった。難しい角度のゴールも決まり、東海が7ー0とリード。



8分、帝京LOの秋山選手が東海陣内22M中央のラックから出たボールを持って突進、タイミング良くフォローした左CTBニコラス・マクカラン選手がボールをもらってトライ、ゴールも決まり7ー7。その後は一進一退の試合展開となり、両チームのスピード感溢れる攻撃やそれを確実に止める果敢なタックルを何度も見せてもらった。

 

36分、東海陣内10M中央のラックから帝京が右サイドに展開、この真っ直ぐタテに出る帝京のスピードが素晴らしく、一気に東海ディフェンスラインの裏に出て、右WTB木村選手がトライ、ゴールも成って帝京が14ー7とリードして前半を終えた。

 

後半も一進一退の展開から始まるが、東海の前に出て間合いを詰めるディフェンスが帝京の足を止めていたように思う。惚れ惚れするタックルを何回も見せてもらった。しかし、13分、東海ゴール前のスクラムから帝京が右に展開し、左CTBマクカラン選手が抜け出てトライ、これもスピードでディフェンスを振り切るトライだったように思う。21ー7。



21分、試合を決定付けるトライを帝京が上げる。攻める帝京のパスが乱れ、後ろに転がってしまったこぼれ球を帝京が拾い上げ、表現はおかしいが、そこからカウンターアタックしてトライを奪ったのだ。皮肉な話だが、ボールを後逸することで東海ディフェンスラインとの距離が開き、帝京からすれば活路が、東海からすれば隙が出来たということか。28ー7。36分には帝京がPGで3点追加、31ー7とする。

 

ゲーム終了直前に東海が帝京ゴール前で右オープンに展開し、一人飛ばしでボールを受けた右WTBがトライを上げて31ー12とするが、ここでノーサイドの笛。両チームとも前に出るスピードとパワーが素晴らしく、ラグビーの原点は真っ直ぐ前に走ることだと教えられた気がする。

 

決勝は帝京対明治となったが、前にスペースがあると帝京のスピードに弾みが付いて止めにくくなる。それを思うと、東海の思い切って前に出て間合いを詰めるディフェンスは参考になるように思う。又、両チームとも前に出る力があるのだから、先に勢いを付けた方が有利だろう。その意味では、ディフェンスラインを全力で走り抜けられるようなキックも有効かと思うがどうだろう。