秩父宮で準決勝2試合を観戦した。どのチームも良く走り、果敢にタックルし、しかし、ラフプレーなど一切なく、ベスト4に相応しいチームが出場していたように思う。
【明治vs大東文化】
前半6分、明治ゴール前、大東文化ボールのスクラムは時計回りに回ってしまうが、それでもNO.8のアマト・ファカタヴァ選手は右サイドを突いて前進し、明治第3列のタックルを振り切って先制トライしてしまう。その瞬発力とパワーに驚いた。ゴール成功、7ー0。
13分、大東文化は自陣22Mのドロップキックでペナルティを取られる。明治はゴール前タッチラインに蹴り出し、ラインアウトからモールで押し込んでトライ、ゴールも成って7ー7の同点とする。大東文化にとっては痛いペナルティだったように思う。しかし、24分には大東文化がペナルティを得て明治ゴール前のタッチラインに蹴り出すと、ラインアウトからモールでトライを奪い返し、前半は14ー7と大東文化がリードして終えた。
後半10分、大東文化陣内で明治の攻撃が続いていたが、22M中央のラックから明治が左に展開、ポツンとノーマークで立っていたように見えた左WTB山村選手にボールが渡ると鋭いカットインで内側から追って来た大東文化の選手をかわしてゴールまで走り込んでトライ。ゴールも成功し、14ー14の同点とする。観ていた私もそうだが、大東文化のディフェンスの意識がボール周辺の中央に集中し、外側が手薄になっていたようだ。18分には大東文化ゴール前ので得たペナルティからゴールを狙い、明治が17ー14とリードを奪う。
21分、明治陣内まで攻め込んでいた大東文化からボールを奪った明治BKが大東文化陣内に深く蹴り込む。慌ててバックアップした大東文化BKが何とかボールを取って蹴り出そうとするが、それを明治BKがチャージに成功、押さえ込んでトライした。22ー14。この辺りから、大東文化のディフェンスが少し受け身になり始め、明治の前に出る力が目立って来たように思う。又、明治のBKには厚みがあったので、大東文化としては的を絞り辛くなったのかも知れない。24分と31分にトライを奪い、36ー14とする。33分に大東文化が一矢報いるが、36ー21で明治が快勝。
昔の明治は恵まれた身体や才能を生かし切れず、しかし、重戦車FWの名に相応しい強力なスクラムと重いモールで着実に前進するというチームだったように思うが、最近の明治は実に良く走り、機動力がある。真っ直ぐに走れる選手が多いから、前にスペースがあると切れ味のある攻撃が期待できそうだ。
一方の大東文化だが、真面目に練習を重ねて来たことが分かる素晴らしいチームだった。惜しむらくは、結果論になるが、前半13分のペナルティと、後半21分にボールを奪われたプレーだ。ボールを奪われた選手は直前に肩か腕を痛めたように見えたので、無念に思っているのではないか。

