2つ目は、12月14日(木)に東京オペラシティで開かれたトランペットとパイプオルガンによるコンサートだ。難民を助ける会、東日本大震災復興支援のためのチャリティコンサートで、皇后美智子さまもお越しになられていた。美智子さまが入って来られると、促された訳でもないのに皆さん立ち上がり、拍手でお迎えされていた。そういう気持ちにさせる気品と温かなオーラが美智子さまにはあるように思う。
さて、トランペットもパイプオルガンも馴染みのない楽器なので、どんな演奏になるのかワクワクしながら出掛けたのだか、パイプオルガンによる「異国風のノエル」(L.ダカン)の演奏では異なるメロディが同時に聞こえて来て、その厚みのある音量に圧倒された。素晴らしかった。
トランペットとパイプオルガンによる「アリア管弦楽組曲第3番ニ長調」(J.S.バッハ)はトランペットの突き抜けるような高音で始まり、聴いていて壮快な気分になった。パワーだけではなく、トランペットの張りのある音色には華があるように思う。「2本のトランペットとオルガンのための協奏曲ハ長調」(A.ヴィヴァルディ)はオルガンの母親の回りをトランペットの子供たちが追い駆けっこをしているような雰囲気で、実に楽しく躍動感溢れる演奏だった。
一番印象に残ったのは「夢のあとにOp.71第1番」(G.フォーレ)で、トランペットとパイプオルガンのともに深くて柔らかな音色が重なり合い、哀愁漂うメロディが感情豊かに演奏され、余力や余裕が感じられる大人の演奏だったように思う。
トランペットもパイプオルガンも、気持ちを高揚させる力強く張りのある音色から心を優しく包み込む柔らかな音色まで、曲に応じたさまざまな音色が出せることに驚いた。私のバイオリンもそうありたいと思うが、その前に、ちゃんと正確な音を出せるようにしよう。あぁ、先は長い(笑)