バイオリンの発表会が無事に終わった。
練習で上手く弾けないときには、なんでバイオリンなんか始めちゃったんだろうと思ったりもするが、緊張して舞台に上がり、意を決して弾き始め、何とか弾き終えて弓を下ろしたときには「今回も頑張って良かった」という気持ちになれる。多分、何かに挑戦したり努力を続けると、思い通りの成果は得られなくても、何かしら充足感や達成感を得られるということだろう。
発表会の記念ストラップは先生の手作りで、最後に参加者一人ひとりに手渡されるが、私にとっては5回目の発表会なので、ストラップも5本になった。内1本は外れて紛失したので、友達の香織ちゃん作成の猫ちゃんを付けているが、各々の発表会にそれぞれ思い出や感動がある。
今回の感動は「身体が覚えたことは、身体がその通り繰り返してくれる」ということだ。ヴィヴァルディの「春」第一楽章で最も苦戦したのは春を告げる雷を表す激しい3連符が続くところで、これは永遠に弾けないと最初は思った。それが、先生のご指導や激励を得てゆっくりなら弾けるようになり、ほぼ毎日練習を繰り返すことで、それらしく聞こえるまでになったが、毎日10回はここを練習したろうから、通算すれば700回か800回は弾いたことになる。
家族やお隣さんにはいい迷惑だったことと思うが、その成果は本番で遺憾なく発揮されたように思う。というのは、楽譜には最後にこれだけはという注意を書き入れていたのだが、結局はその注意書きも楽譜そのものも見ることもなくこの3連符が続く部分を弾き終えたからだ。不思議な感覚だが、身体が勝手に動いてくれたような気がしている。もちろん、緊張していたし、多少力も入っていたと思うが、この箇所だけは意識が飛んでいたように思うのだ。
ラグビーの現役時代、「練習で出来ないことが本番で出来る訳がない」と教えられたが、これは真実だと思う。私に出来たプレーは練習中に無理なく出来ていたプレーで、真面目に練習したご褒美に身体が勝手に動いてくれたのだと思う。そうと分かれば、練習に励むことが良い演奏の条件になる。これからも努力しようと思う。

