土曜日の朝、老眼鏡を忘れて家を出た。取りに戻ればバイオリンのレッスンに間に合わない。かと言って、老眼鏡なしでは楽譜が読めない。しかも、バイオリンの後には「天地創造」の合唱練習があるが、あのドイツ語の歌詞は老眼鏡がなければ絶対に読めないだろう。
さて、どうしたものかと思ったが、バイオリンの先生の教室は駅前商店街を抜けたところにあるし、眼鏡屋さんはなかったにしても、どこかのお店が置いているだろう・・・という希望的観測を持つことにした。
駅の改札を出たら正面に小さなコンビニがあった。探す時間はないから店員さんに「老眼鏡を置いてますか?」と尋ねたが「置いてないですね」という答え。隣にあった本屋さん、階段を降りたところにある薬屋さんのチェーン店、最近できた大きなコンビニも置いてない。まさか、八百屋さんや果物屋さんには無いよな、と苦笑いして通り過ぎながら、教室の向かいにスーパーがあることを思い出した。しかし、「置いてません」というつれない答え。
いよいよ途方に暮れて大通りまで出たら、信号の向こう側に「100円ショップ」の看板があった。大急ぎで大通りを渡ってお店に駆け込み、「老眼鏡あります?」と尋ねると、店員さんは当然のように「ありますよ」と答え、売り場に案内下さった。
私の目は老眼に加え乱視が入っているので、多少不都合はあったもののバイオリンも合唱練習も何とかなった。助かった。感謝。それにしても、これまで何度も100円ショップで買い物をしているが、100円の価値がここまで高いと感じたことはなかった。これからは100円玉も大切に感謝して使おうと思う。
