エンニオ・モリコーネというイタリア人の作曲家がおられる。偶然、彼の作品である「ミッション」という曲が、彼自らが指揮するオーケストラにより演奏されているのをyoutubeで見付けた。前半は「ガブリエルのオーボエ」と呼ばれる曲のようで、オーボエによりゆったり奏でられるメロディーを聴く内にとても温かな気持ちになり、やがて静かな勇気のようなものが湧いてくる。その後は少しテンポの速いオーケストラによる演奏になり、最後は混声合唱団による力強い歌声で締めくくられる。
これは素敵な曲だと思い、調べてみたら、「ミッション」という映画の主題歌で、ジェレミー・アイアンズ演じるイエズス会の宣教師が布教のために南米の奥地に赴く物語で、私が大好きなロバート・デ・ニーロも出演している。あらすじを読むと、イエズス会の宣教師が南米の先住民、グアラニ族と出会い、さまざまな出来事を通して信頼関係を結ぶが、しかし、その後、切ない結末を迎えるという物語のようだ。多分、そのテーマに添ってエンニオ・モリコーネが作った曲なのだろう。
因みに、彼が映画の為に作曲した曲を見たら、「荒野の用心棒」、「シシリアン」、「狼の挽歌」、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、「ニューシネマパラダイス」等々、私に深い感動を与えた映画がぞろぞろ出てきたから、多分、私は彼の音楽や世界観と相性が良いのだろう。
さて、白粉花と同じ時期に咲き始める青い花がある。花の形は蛇が大きく口を開けて相手を威嚇しているようにも見えるが、濃い青や紫の色合いがエレガントだ。名前を調べると「サルビア・グアラニチカ」という名前だった。
この名前の「グアラニチカ」が気になって更に調べたら、やはり原産が南米のブラジルやパラグアイで、そこに住んでいた先住民のグアラニ族から取られた名前とのことだった。この花にも長い歴史と今や遠く離れてしまった故郷があるのかと思うと、急に愛おしくなってしまった。
