お取引先と世間話をしていたら、「好きな言葉はありますか?」と尋ねられた。そこで、古代ローマの詩人、セネカの言葉を紹介した。
「君が長生きするかどうかは運命にかかっている。だが、充実して生きるかどうかは君の魂にかかっている。」
お取引先も素敵な言葉だと思って下さったようだが、少し首を傾げ、「ところで、魂というのはどこにあるんでしょうね?」と聞いて来られた。これには直ぐに答えられなかった。私にも魂はあると思うが、取り出したことがないし、見たことも触ったこともない。
その後、ラグビー部のOB会が京都であり、新幹線で向かったのだが、読書にも身が入らず、ずっと魂の在り処を考え続けた。そして、手帳を取り出すとこう書いた。
「魂は普段、身体のあちこちに散らばっている。ところが、素敵な音楽が聞こえると耳に、雄大な景色が目の前に広がると目に、嬉しいことがあると心の回りに、危ないことがあると頭に集まってきて、私たちに感動や力を与えてくれる。」
お取引先はこれで納得されるかな?
(京都鴨川の清涼床)
