第7回「祈りのコンサート」が聖心女子大学の聖堂で催された。出演は聖心女子大学聖歌隊と、OGの皆さんが組織されている filles du sacre coeur という聖歌隊だったが、予想以上の美しいハーモニーに驚き、しびれてしまった。歌声に透明感があり、グレゴリオ聖歌をユニゾンで歌われたときなど、歌声が聖堂に美しく響き渡り、うっとりしてしまった。本当に素晴らしかった。
もう一つ、驚いたのは、皇后美智子様がお越しになったことだ。着席していた観客が一斉に立ち上がり、聖堂中央の通路に身体を向けると、その間を皇后美智子様が静かに歩いて行かれ、席に着かれた。何も言葉を発したりはされていないのに、その温かなお人柄が伝わってくるような気がして感激した。
コンサートが始まって少しした頃、観客席からガサっという物音がした。後になって観客のお一人が貧血でも起こされたのか椅子から滑り落ちられたのだと分かったが、その時は何が起こったのか分からず、私も周りの方々も心配になって物音がした方に目を向けた。
結局、何があったのかは良く見えなかったのだが、キョロキョロしている内に、その数列前に座っておられた皇后美智子様の姿が目に入った。まるで何ごともなかったように、少し前かがみになって背筋を伸ばし、ステージで歌っている聖歌隊の女性たちを見守っておられるように見えた。そのお姿を拝見し、ステージのことなどそっちのけでキョロキョロしてしまった自分が恥ずかしくなった。
