ふれあいコンサートでは「荒城の月」、「心の瞳」、「大地讃頌」の3曲を歌った。この内、「荒城の月」と「大地讃頌」は暗譜で歌うことになっていたが、「荒城の月」で大きなミスをしてしまった。歌詞の暗記に集中したばかりに、歌う旋律を間違えたのだ。
1番と3番はソプラノとアルトが交互に主旋律を歌い、2番は我々テノールが主旋律を歌うことになっていたのだが、私はそれをすっかり忘れ、3番の旋律で歌ってしまった。テノールの歌う1番と3番の旋律が微妙に異なっていることに神経質になり、肝心の主旋律で歌う2番に対する注意が散漫になったのだろう。
言い訳は良くないが、文語体の歌詞を覚えるのは少し大変だった。例えば、「ちよのまつがえ(千代の松が枝)、わけいでし(分け出でし)」は漢字を見るまで意味が想像もできなかったが、長い年月を刻んできた松の枝を分けて昔の栄華の光を探すという意味のようだ。ちなみに、千代は「せんだい」とも読め、仙台につながるようで、作詞の土井晩翠が自らの出身地である仙台を暗示したという説もあるそうだ。
作曲は瀧廉太郎で、中学校唱歌の懸賞に応募した作品とのこと。瀧廉太郎のことは名前しか知らなかったが、その才能を期待され、日本人としては2人目のヨーロッパ留学生としてドイツに学ぶが、肺結核を発病して帰国し、満24歳という若さで亡くなっている。そんな瀧廉太郎が遺した名曲で、土井晩翠の思いが込められた曲なのに、間違って歌ってしまってすみません!!
