同じ合唱団で親しくさせて頂いているN田さんが一冊の本を貸して下さった。中澤宗幸さんという方が書かれた「ストラディヴァリウスの真実と嘘」だ。

 

 

中澤さんは1940年のお生まれで、ヴァイオリンドクターと紹介されている。子供の頃、手先が器用で音楽がお好きだったお父さんにバイオリン作りを教わり、その後、ヨーロッパで楽器の製作や修繕技術を学び、現在は東京、信州上田、イタリアのクレモナに工房を持ち、一流演奏家が持ち込む楽器の修理や調整をしておられる。その楽器の中にストラディヴァリウスがあるのだ。

 

中澤さんが工房をお持ちのクレモナはアントニオ・ストラディヴァリが住んでいた街で、かれは93才で亡くなるまでチョロやビオラ、バイオリンの製作を行い、2000もの作品を残したそうだ。ものすごいエネルギーだと思う。ちなみに、ストラディヴァリウスというのはストラディヴァリがラテン語で署名したことからストラディヴァリウスと読まれ、それが定着したとのこと。

 

本にはバイオリニストである奥様の中澤きみ子さんが4挺のストラディバリウスで演奏されたモーツアルトやベートーベンの名曲CDが付いている。ストラディバリウスにはその持ち主や弾き手の名前が付けられることが多いようだが、中澤きみ子さんが弾いておられる4挺とは「ヴィオッティ」、「ダ・ヴィンチ」、「ハンマ」、「ロマノフ」で、買うとなれば総額25億円とのこと、びっくりした。

 

(続く)