会社の同僚と一緒に出掛ける機会があった。私の娘でもおかしくない年齢だが、難しい仕事を淡々とこなし、周りから厚い信頼を得ている頼もしい女性だ。そんな彼女と、会社に戻る道すがら「結婚」について話をすることになった。
彼女 「昔、結婚相手の条件に三高というのがありましたよね」
ボル 「あった。高身長、高学歴、高収入、だよね?」
彼女 「私は三高ではなく、『三は』を条件にしたいんです」
ボル 「さ・ん・は? 何それ?」
思わぬ展開になってきた。
彼女「最初の『は』は肌ツヤです」
ボル 「ほう?それはどうして?」
彼女 「仕事も人生も充実している人はみんな肌ツヤが良いです」
ボル 「なるほど、で、次の『は』は?」
彼女の説明が続く。
彼女 「歯並びです」
ボル 「それ、分かる。どんな家で育ったか分かるよね」
彼女 「はい、ご両親にどのように育てられたかも分かります」
ボル 「その通りや。で、最後の『は』は?」
完全に彼女のペースになってきた。
彼女 「箸使いなんです」
ボル 「う〜ん、そう来たか。でも説得力がある」
彼女 「私自身も努力して直したので、本人の性格も出ると思います」
ボル 「参りました!」
いずれ彼女も「三は」の彼氏を見つけて結婚し、家庭を築き、もし男の子が生まれたら「三は」に育てるのだろうか。女の子だったら、「三高じゃない、三はが大事」なんて教えるのかなと想像し、一人ニヤリとしてしまった。こういうしっかりした女性が増えると、ますます草食男子が増えそうだ。